25ans 10月号にてご紹介頂いています

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25ans 10月号の 「華やか♥姫スウィーツ」特集にてご紹介頂いています。

各国王室のロイヤルニュースからの続きの特集で、過分なご紹介を頂きました。

掲載誌の誌面を見まして、いっぱいいっぱいになっている場合ではないなと思いました。早めにご予約再開したいと思います!

と、いいつつ時間をちょっと使いまして、ロイヤルつながりで2011年にご成婚されたウィリアム王子とキャサリン妃のウェディングケーキの話を少し。

お二人のケーキは、フィオナ・ケアンズによる白い、伝統とモダンを感じるシュガークラフトのケーキでした。まさにウェディングケーキにふさわしい、純白で、私がイメージするイギリスのシュガークラフトらしい、シュガーペーストのお花がたくさんあしらわれたケーキです。

日本語ではAFP通信のこの記事が一番わかりやすくて写真もいっぱい載ってるかなと思いました。ご興味あったらこちらで!
ランベスメソッド(絞り技術)の事がちらっと出てきたりして、燃えますね。

豪華で繊細、8段重ねのロイヤル・ウエディングケーキ 写真11枚 国際ニュース:AFPBB News

25ans 10月号のサイトはこちらです↓
ヴァンサンカン10月号 25ans(ヴァンサンカン)オンライン

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ご掲載、心よりお礼申し上げます。
ぜひお手にとってみてください。

、、、と、ここからは長くなってしまったので、ご興味あるかただけ、、、。

POPなデザインに魅了されてアメリカンケーキデコレーションに関わってきた私ですが、やっぱり伝統あるイギリスのシュガークラフトにも強く憧れます。お二人のご成婚の2011年は、こういったケーキの事を体系的に学びたくて、技術本やデザイン集をせっせと買い集めていた頃です。調べてみると日本にはイギリスの名門校で勉強してきた作家さんもたくさんいらして、技術力の高さに尊敬の念を強めていた時期です。

少し深追いな話になりますが、シュガークラフトはイギリス発祥と言われています。ロイヤルウェディングと深い関わりがあるのはそのためです。砂糖細工そのものは砂糖が貴重で高価だった頃にさかのぼり、富と繁栄の象徴として発展していったそうです。そして現在のいわゆるシュガークラフトの礎ができたのが、19世紀と言われています。

(この辺のストーリーは岩波ジュニア文庫「砂糖の世界史」でも垣間みれます。直接シュガークラフトの話は詳しく載っていませんが、いかにして砂糖がイギリスにおいて消費され、植民地プランテーションと深い因果関係を持ちながら、富裕層から市民に広まっていったのかがわかります。世界史が好きな方は面白いかも。機会を見つけて、もう何冊かこの辺の本を探してみたいと思います。
砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)

(あと農畜産業振興機構のこの記事も良記事で勉強になりました。
こころ和ませるシュガークラフト|農畜産業振興機構

(あ。あと、今田美奈子氏の 入門 シュガーケーキデコレーション の最初の読み物の部分もすごく面白いです。
入門 シュガーケーキデコレーション

シュガーデコレーションは各地で発展したそうですが、私が始めた頃はすでに、イギリス流とかオーストラリア風とかアメリカンとかを意識してる人はいなかった気がします。
ランナウト(英)とかカラーフロー(米)とか呼ばれている技術がアイシングクッキーに応用されて、広まりを見せてた時期で、私もすっかりその流れにはまりまして今に至ります。

造形、デザイン、レシピ、歴史、、、と学ぶことが本当に多く。いつまでたっても道半ばですが、みなさんのお力添えを頂きながらこれからも、より良くしていけたらと思います。

魅力のあるケーキデコレーションの世界のひとつの形を、僭越ながら人気の雑誌にてご紹介頂いてとても嬉しいです。

ありがとうございました。
ぜひお手にとってみてください。