食用カラーよもやま話(蛍光編)

先週は、久しぶりに高さ70cm超のケーキを作りました。真っ黒で、パーツは蛍光カラーで、フリルをふんだんに使いまして、絞りも入れたし、シェイプのトレースをたくさんやりまして、2Dから3Dの成形もやりまして、大変でしたがすごい達成感がありました。

納品先ポリシーに準じ写真が載せられないのですが、たくさんの方に(1000人くらい!と聞いています)実物を見てもらえたので、嬉しかったです。

ちなみに、食用カラーだと蛍光ってむつかしくて、、、
特に日本の食品基準で許可されてるのだとズバリの名前の色がないので苦労しますが、私だとWiltonジェルカラーを使っていまして、ピンクだったらできるだけクリアにみえるように青味を足したり、イエローならちょっとだけグリーンを足してビビットに見せて蛍光に近づけたりしてます。これが意外にいい感じなのです。

食用カラーとか食用カラーじゃないとかのここでの意味(アメリカンケーキデコレーションやシュガークラフトをやってる人が気にしてること)を少し話すと、FDA(アメリカ食品医薬品局)基準をパスしてても日本で認可されてないものは国内では食品として売れないんですよね。そういったものは「手芸用」として売られていますよね。
どの国に住んでても体のしくみは同じだよー。って思うけど、これは洋菓子店とか食材屋で取り扱う時の法律的な話ですね。私は昨年はテナントを借りて菓子製造業の許可を取って営業してたので、そのあたりはすごく気を使いました。(現在は営業届け出のテナントから退去しております。)

他国で食用カラーとして作られてパッケージにも「food color」とか「edible」って書かれてても、日本だと「手芸用」になるものも多いのですが、趣味の菓子作りとか、手工芸品として蛍光色が欲しいなと思ったら(つまり、食品衛生法の範疇外で作業するなら)「Neon(ネオン)」とか「Electric(エレクトリック)」って名前についてるのを探すとドンピシャで海外のビビットなカラーが見つかるようです。

アメリカのブランドだと、Wilton(ウィルトン)やAmericolor(アメリカラー)、McCormick(マコーミック)、CK(シーケー)にもFDA認可では蛍光カラーがあるみたい。蛍光カラーは私は手元に持っていないのですが、興味がある方はレッツ検索です。

Food Color
ジェルカラーの国内認可済み色のボトル

ふと、旅行で行ったハワイのスーパーでぼーっと食用カラーの棚を見てたら(もう何年も前で、私にとっては多種多様な食用カラーが珍しかった)知らない女性に「ウィルトンのジェルカラーはやめておけ、アメリカラーの液状を買え」って突然話しかけられ、困惑したのを思い出しました、、、すでにウィルトン・ジャパンで働いてた私はとてもフクザツでした。クーポン分けてくれたからいいけど(笑)

イギリスメーカーのカラーには詳しくないのでわかりませんが、こんどシュガークラフトのお店に行ったらみてこようと思います!

「ちなみに」からの脱線がすごい長くなって、ほとんどカラーの話になってしまいました、、、。
タイトルを「食用カラーよもやま話(蛍光編)」にしておこう。。。
要するに、海外文化だけど、食品だから各国間で規制が違ってて、国内で変わった事をやろうとするのは難しいなぁ〜。でもそこが面白いなぁ〜。ということでした。

さて、今回はケーキの写真を載せられないので、カバーリング前日に黒く着色して寝かせてあるロールフォンダンの写真はいかがでしょうか。
カバーリングだけで5キロです!

Black colored rolled fondant

また大きいの作る機会があるといいなぁー。
念じよう。。。

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ケーキ : 5段、75cm、シュガークラフト(ディスプレイタイプ)